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Revision as of 14:43, 2 October 2009
The first draft of Episode 24 printed in the magazine JUNE Supplement 09/1996 issue (『別冊JUNE』1996年9月号). Originally fetched from http://homepage3.nifty.com/kyrie/story24-1-1.htm. According to that source, the drafts were credited to Satsukawa Akio (薩川昭夫).
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English Translation
(needs to be done)
Original Japanese
新世紀エヴァンゲリオン 第24話「最後のシ者」(第1稿)
○(F・I)ネルフ本部・ケイジ
一角に、全長5mほどの人型兵器が冷却液に侵かっている。
ボディーには『αーTYPEーEVA000』のマーキング。
その前のアンビリカル・ブリッジに立つ碇ゲンドウと冬月コウゾウ。
碇: 「エヴァの新たな試作品、αーエヴァだ」
冬月: 「小型化したエヴァンゲリオンか。今になって、何故このようなものが必要なんだ」
碇: 「人類補完計画のために作られたものだ。これはそのテストタイプさ」
冬月: 「現場への根回しも少しは必要ではなかったのか。零号機復旧作業の凍結についても疑問に思っている人間も多い。赤木博士は独自のルートでエヴァのパイロットを探しているぞ」
碇: 「彼女にはもう少し、頑張ってもらう。E計画は終わっていない。ゼーレのシナリオでは、まだ最後の使徒が残っている」
「 最 後 の シ 者 」
○ネルフ本部・テストプラグ実験場・制御室
グラフの数値を見つめているミサトと伊吹。
ミサト: 「——どう? 」
伊吹: 「駄目ですね。二人とも過去最低の数値です」
テストプラグのアスカ、レイがモニターに映っている。
ミサト: 「何か原因が考えられるの?」
伊吹: 「まだ明確な回答を得られませんが、二人のシンクロ率低下にはデーター的に相違がみられます。おそらくアスカは精神的要因、レイは肉体的要因によるものです」
ミサト: 「二人がこのままエヴァに乗るには無理があるわね。肝心のパイロットがこれではしょうがないわ。この数週間、リツコが代替パイロットのスカウトに奔走していたわけか」
伊吹: 「今度の適任者はマルドゥック機関の報告書に依らない、初めてのパイロットだそうですね。私、ちょっと心配なんです。今回のことに関しては、赤城博士の勇み足のような気がして仕方がないんです。お気づきになりません? 先輩は最近、焦ってるって」
ミサト: 「・・・・・・」
○第3新東京市郊外・駅前のロータリー(午後)
一台の車が止まっていて、リツコとシンジが列車の到着を待っている。
リツコ、くわえた煙草に火をつけようとするが、折からの風でうまくいかない。
シンジの掌が自然に伸び、風を避ける。
リツコ: 「ありがとう。(と煙草を吸い)シンジ君って、いつも誰かに気を使っているのね。家に帰っても気の休まる暇、ないんじゃない?」
シンジ: 「そんなことないですよ。それに、最近は3人が揃うこと、少ないですから。ミサトさんはずっと忙しいし、アスカはテストの居残りで、夜遅くまで帰らないし」
リツコ: 「家庭崩壊の種を蒔いているのは、どうやら私のようね」
シンジ: 「しょうがないですよ。仕事なんだから。ただ、ちょっと気になるんです。ミサトさんのお酒の量が増えたみたいで」
リツコ: 「——シンジ君は誰かに恋したこと、ある?」
シンジ: 「まだないですよ・・・・・・」
リツコ: 「ミサトの心の中では、加持君は身体の一部になっていたの。彼がいなくなってから、ミサトは初めてそれに気づいたのね。でも時に切ない気持ちがあふれ出して、どうしようもない事があるわ。そんな夜はチョッピリお酒の力を借りるわけ」
駅のホームに特別列車が滑り込んでくる。
シンジ: 「人を好きになれば、そうゆうことがわかるようになるんですか」
リツコ: 「わかる大人になることね。——さ。フィフスチルドレンのお出ましよ」
停車していた特別列車が発車する。
ホームに可愛らしい紺色の水兵服を着た一人の少年が残される。(渚カヲル)
陽炎の中に立つカヲル。
蜜色の豊かな髪が西日の逆光を受け、キラキラ輝いている。
その神々しい美しさに思わず見とれてしまうシンジ。
カヲルと視線が合うシンジ。どきっ、とする。
○ジオフロント・天井ビルのロビー
エヴァの3パイロットとカヲルとの対面が行われている。
カヲルの横にはミサトとリツコ。
リツコ: 「私達が選んだ5人目の適任者・渚カヲル君よ」
カヲル: 「渚カヲルです。よろしく」
アスカ: 「(目を輝かせ)私、アスカ。惣流・アスカ・ラングレー。よろしくねッ ❤」
と握手する。
リツコ: 「こっちがファースト・チルドレンの綾波レイ」
カヲル: 「よろしく」
レイ: 「(相変わらず無表情で)こちらこそ」
握手を交わした二人、ほんの一瞬、見つめ合う。
ミサトは暗く沈んだ様子のシンジを見ている。
○ネルフ本部・写真室
正面を向くカヲルに、パッとフラッシュの閃光。
○同・別室
プリンターからカヲルのIDカードが出てくる。
ミサト: 「(それを取り上げ)渚カヲル・・・なかなかの美形じゃない」
リツコ: 「可愛いだけじゃないわ。向こうでも成績優秀、スポーツ万能の神童で評判だったそうよ」
ミサト: 「シンジ君が彼にコンプレックスを持たなければいいのだけど。アイツ、すぐイジけちゃうから。今日もちょっとそんな感じあったし」
リツコ: 「(ミサトを横目で見て)過保護ね・・・・・・」