View source for Resources:End of Evangelion Screenplays (Episode 26')

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<b><font size="+2">#26『まごころを、君に』新脚本（第6 稿改・社内検討用）</font></b>
<br>
<br>
===10===
※ノンモンの画面に、製作メッセージを入れます。
<br>○アバン ##25 ・弐号機惨殺シーンから、一部リピート有り。
<br>○メインタイトル『NEON GENESIS EVANGELION 』タイトル新作・黒バックに白地のみ／カットインで）
<br>○ターミナルドグマ

<br>リリスの前に立つ、碇と全裸のレイ。
<br>碇「アダムはすでに私と共にある。ユイと再び会うにはこれしかない」（#24新作で見せとく）
<br>碇「アダムとリリスの、禁じられた融合だけだ」
<br>突然、レイの左腕が、ボトッと取れる。（蝋細工が溶け落ちたように）
<br>碇「時間がない。AT フィールドが、おまえの形を保てなくなる」
<br>変わらず、無表情のレイ。
<br>碇「始めるぞ・・・レイ。AT フィールドを、心の壁を解き放て」
<br>碇「欠けた心の補完。不要な身体を捨て、全ての魂を今、ひとつに」
<br>碇「そして、ユイのもとへと行こう」
<br>ゆっくりと目を綴じるレイ。
<br>素手をレイの胸にあてる碇。
<br>小さな声を挙げるレイ。
<br>その手が、レイの身体の中に埋まって行く。
<br>下腹部へとその手を下げて行く碇。（フレーム外での芝居）
<br>押し殺していた声を漏らす、レイ。
<br>○サブタイトル『まごころを、君に』
<br>○ジオフロント

<br>森をとどろかし、2 枚の翼で空中に滞空する初号機。
<br>周辺には、根っこごと引き抜かれた木々や、戦自兵器の破片等も宙に浮いている。
<br>悪魔のような、初号機の顔。
<br>プラグ内のシンジ。（頭のインターフェイスは、ナシで）
<br>シンジ「アスカ？」
<br>エヴァシリーズの口に咥わえられた弐号機の頭部。
<br>（切り口はきれいではなく、無理やり引きちぎったように）
<br>シンジ「うわあああああああああああっ！！！」
<br>シンジの異変に気づくレイ。（半面UP ・インサート）
<br>レイ「碇君？」
<br>ただ、激昂するシンジ。
<br>4 枚の翼を、イッキに開く初号機。
<br>○月の表面
<br>長い影を落とし、地表に刺さっている、ロンギヌスの槍。（#24 新作部と"25で見せとく）
<br>バシュッ、と飛び出していく。
<br>○ジオフロント周辺部
<br>画面OFF で、パニクっている通信兵の台詞等有り。

<br>戦自情報参謀「大気圏外より、亜光速で飛来する物体あり！」
<br>同・隊長「何だと！？」
<br>大気圏に突入する光。（インサート）
<br>冬月「いかん、ロンギヌスの槍か」
<br>ピタッ、と初号機の目前で停止する、ロンギヌスの槍。
<br>ゆっくりと掴み、槍を手にする初号機。
<br>シンジ（半べそ）「もういやだ・・・こんなの、もういやだ！！」
<br>一瞬、槍の色が虹色に変わる。
<br>初号機の翼も６ 枚になる。
<br>周囲が全て、光に変わり吹き飛ばされていく。
<br>ズズンッと、衝撃に揺れる、第2 発令所。
<br>青葉、床に膝をつき、ノイズの走るコンソールモニターを見上げ乍ら? ? ?
<br>青葉「エヴァ初号機、S2 機関を開放！ 分析パターンが青に変わっていきます！」
<br>冬月「まずいな」
<br>森も、廃虚も、兵器も、そして人々も光の粒となり、吹き飛んでいく。（ヒトだけ赤い光）
<br>そこに立つエヴァシリーズと弐号機を除いて。
<br>無感動にその様を見つめている、エヴァシリーズ。

<br>同 じく、それを見ているかの様に見える、エヴァ弐号機の頭部の眼。
<br>絶叫しているシンジ。
<br>光の翼が左右同時に、2 本づつ増え、生えていく。
<br>○ゼーレの会議室
<br>「ついに、我らが願いが始まる」
<br>「ロンギヌスの槍も、オリジナルがその手に還った」
<br>キール「いささか数が足りぬが、やむおえまい」
<br>全員「エヴァシリーズを、本来の姿に」
<br>全員「我ら人類に福音を齎す、真の姿に」
<br>全員「等しき死と祈りをもって、全ての人々を真の姿に」
<br>キール「それは、魂の安らぎでもある」
<br>キール「では、儀式を始めよう」
<br>○ジオフロント
<br>一斉に羽を広げる、エヴァシリーズ。（バラバラにされた機体も）
<br>光り輝く、4 枚の翼とロンギヌスの槍。
<br>初号機を中心とした円陣を組み、（魔方陣を描く？）そのまま宙へと浮かぶ。
<br>弐号機にバラバラにされたエヴァシリーズ、そして弐号機の首や胴体も上っていく。

<br>○ジオフロント外
<br>観測している戦自の指揮車。
<br>に、OFF 台詞からスタート。
<br>「初号機に続きエヴァシリーズも、S2 機関を開放っ！」
<br>「目標を中心に、強力な相転移空間が展開中！」
<br>「次元測定値がマイナスを示しています。観測不能。数値化できません」
<br>戦自・隊長「AT フィールドか？」
<br>振動に揺れる、発令所。
<br>日向「違う！ そんな生易しいモンじゃないぞ、これは！」
<br>青葉「アンチAT フィールド！ セカンドインパクトと同じ、初期現象です」
<br>伊吹「じゃあ、これって、まさか、サードインパクトの前兆なの？」
<br>光の衝撃波が、ジオフロント周辺を走っている。
<br>戦自・隊長（ごちる）「作戦は、失敗だったな」
<br>種運自にして光と化し、吹き飛ぶ戦自指揮所。（下手から上手に）
<br>初号機を中心とした球状に地面が削り取られていく、ジオフロント周辺部。

===11===
<br>○発令所

<br>銃声のない様子。落ち着きを取り戻している。響くアナウンス。
<br>その状況を血が付着したマギのPAN 等で説明。（#21 や制作#14 のBANK 利用）
<br>弾痕のついた空のイス。割れたライトテーブル。接触不良でノイズだらけのモニター。
<br>死体の手を取ったまま泣いている、女性オペレータ。
<br>ネコクッションを改めて引いたイスに、座り直す伊吹。
<br>男アナウンス（ノイズ多し）「制圧部隊は、第2 層まで後退したようです」
<br>青葉「指揮系統も簡単にはもどらないだろ。上の主力大隊が、瞬時に全滅したんじゃな」
<br>日向「こんな状況じゃ、誰だって泡食うよ」
<br>俯瞰・大ロング（ゆっくりT.B ）
<br>高空に滞空している、全てのエヴァ。（エヴァシリーズは円陣を組んだまま）
<br>その下方では、地面がそがれジオフロントを構築していた『黒き月』が姿を現している。
<br>冬月（台詞先行）「謝った人類の生命の源、リリスの卵」
<br>冬月「黒き月か。いまや、無用の長物だがな」
<br>○ターミナルドグマ
<br>この深度ではジオフロントの影響は受けない。静かである。
<br>人々の故郷たる、リリスの仮面。
<br>碇「エヴァたちが事を始めたようだ。急げ、レイ」

<br>レイの身体に右手を融合させたままの碇。
<br>碇「私をユイの所へ導いてくれ」
<br>苦痛に歪む碇の顔。
<br>碇「まさか、イヤなのか？ レイ！？」
<br>冷たく微笑む、レイ。
<br>レイ「私はあなたの人形じゃない」
<br>一瞬のうちにその右腕だけが、取り込まれてしまう碇。
<br>レイ「私はあなたじゃ、ないもの」
<br>同じく、一瞬のうちに再生される、レイの左腕。
<br>驚きの表情のまま、右手の跡を押さえる碇。（痛みはない）
<br>碇「レイ！？」
<br>碇に対し、背を向けるレイ。
<br>何事もなかったごとく、スッと宙に浮かぶ。
<br>碇「頼む。待ってくれ、レイ」
<br>レイ（碇を見ずに）「だめ、碇君が呼んでる」
<br>碇「レイっ！」
<br>リリスと対峙するレイ。

<br>レイ「・・・ただいま」
<br>『おかえりなさい』
<br>碇を置き去りにしたまま、リリスへと戻るレイ。
<br>リリスと溶け合い、融合していく身体。（互いに吸着する感じで）
<br>両手の杭を擦り抜け、動きだすリリス。
<br>リリスの仮面が取れ、現れるレイの顔。
<br>LCL に落下する、ゼーレの仮面。（碇ごしに？）
<br>寂しさを伴う表情で、その様を見つめている碇。
<br>身体もレイと同じシルエットに変化する。
<br>ただし、顔に眼は生まれていない。（うつむいたままなので、まだ、顔はよく見えないが）
<br>○発令所
<br>スペクトルから青紫色に代わり乍ら、人型のシルエットに変化しているモニターのUP。

<br>青葉「ターミナルドグマより高エネルギー体が上昇中！ 人の影なのか、これは？」
<br>死体だらけの通路を下から通過する、巨大な右手。（分子の間を擦り抜ける様に）
<br>日向「分析パターン青！ まさか、使徒！？ いや、違う。ヒト、人間です！！」
<br>発令所の人々の前に現れる、巨大なレイの姿。
<br>驚愕の伊吹。

<br>冬月（ごちる）「リリス。いや、レイか」
<br>伊吹「いやぁあぁあああああっ！！」
<br>混乱し、頬に両手をあて叫ぶことしかできない伊吹。
<br>○高々度の空
<br>抜けるような蒼い空。
<br>雲海上に滞空している11 体のエヴァ。（絵画的に・疑似回り込み）
<br>絶叫を続けているシンジ。
<br>初号機の光の翼が、ついに12 枚となる。
<br>○ターミナルドグマ
<br>LCL に浮かぶ、リリスの仮面。（いらんか）
<br>残っている碇。
<br>その左手。周辺を舞う、赤い光粒。
<br>親指の付け根辺りから、人面ソの様に、カヲルの上半身が出来ている。
<br>その姿が微笑んだレイと変化する。
<br>碇「アダムがリリスの姿へと変わっている」
<br>碇「これは、始まったのか？ レイではない。ユイ？ まさか、シンジが？」
<br>碇「シンジなのか？」

<br>絶叫を続けているシンジ。
<br>輝いている、初号機の12 枚の光の翼。
<br>雲海下よりゆっくりと起き上がる、巨大なレイの姿。
<br>涙目のまま、驚愕しているシンジ。
<br>シンジ「綾波、レイ？」
<br>名前を呼ばれ、瞬時に眼を開く（または生成される）、レイ。（初号機ごしに）
<br>声の出ないシンジ。
<br>雲海の上。対峙する、レイと11 体のエヴァ。
<br>○ゼーレの会議室
<br>全員「万物が皆、無へと回帰した後、健やかなる未来が、改めて始まる」
<br>『01 』のモノリスが消え、キールの姿が現れる。
<br>その下半身は無数のコードで固定されている。まるで、木が大地に根を降ろしているように。
<br>キール「我らがしもべ、エヴァシリーズは、皆この時の為に」
<br>レイの頭上へと飛行し、円陣を作る、エヴァシリーズ。
<br>取り残される、初号機と弐号機の肢体。
<br>エヴァシリーズの機体が、輝き始める。
<br>レイの頭上に、光の輪を作るエヴァシリーズ。

<br>それはあたかも、天使の光輪のように見える。
<br>を、見ているエヴァ初号機。
<br>エヴァシリーズの顔が、全てレイの微笑みに変わっている。（眼はナシか、丸い穴状）
<br>混乱に対処できず、涙顔に微笑みが混じるシンジ。
<br>シンジ「もういやだ。もういやだ。もういやだ。もういやだ。（叫び）もういやだっ！！」
<br>レイ「もう、いいの？」（初号機ごしのショットで）
<br>顔を上げる光の巨人。
<br>その顔が、カヲルになっている。
<br>笑顔が浮かぶシンジ。
<br>シンジ「そこにいたの？カヲル君」
<br>微笑む巨大なカヲル。
===12===
<br>差し出される右手。
<br>その手に近づいていく初号機。
<br>全裸のレイに近づいていくシンジの姿。（イメージショット。インサートで使うか？）
<br>○発令所
<br>冬月「初号機パイロットは？」

<br>日向「健在です」
<br>青葉「微弱ながら、AT フィールドが検出されています」（モニターUP 付き）
<br>冬月「まだ少年の自我は、保たれているか」
<br>○シンジの内面世界（冬月の台詞とカットバックで挟み込む？）
<br>青い空。青い海。真っ白なレイの肉体。
<br>その胸の上に横たわるプラグスーツのシンジ。
<br>そのままゆっくりとレイの中に溶け込み、沈んでいく。
<br>その映像が初号機のコアに溶け込むシンジと、クロスしていく。
<br>母へと還っていくシンジ。（ディゾルブでレイの姿に溶け込んでいく？）
<br>安心、幸せ、至福感（全ての似非の）に包まれるシンジの表情。
<br>が、LCL の波に溶け込む。（ディゾルブで）
<br>冬月「サードインパクト発動の鍵は、碇の息子が握ってしまった」
<br>冬月「リリス、いやレイと同化してしまった彼が、世界の終わりを望めば、全ての魂ははじけ、宇宙へと還ろうとするだろう」
<br>冬月「いまや、地球以外では、生きて行けないのに」
<br>冬月「全ての魂は、無へと還るか」
<br>コンソールの手を止めたままの伊吹。
<br>伊吹（同意を求めるように）「ねぇ、私たち、正しいわよねっ」

<br>青鹿（ポツリと、吐き捨てるように）「わかるもんか」
<br>碇「いいのか、ユイ。シンジに全てを委ねるつもりなのか？」
<br>イメージの中のシンジ。（ユイの顔の映像が、常にダブっている）
<br>ユイ「今のレイは、あなた自身の心。」
<br>ユイ「あなたの願い、そのままなのよ」
<br>レイ「何を願うの？」
<br>シンジ「ただ、手を握って欲しかったんだ・・・誰かに」
<br>○公園（舞台のセットっぽくするか）
<br>バックで流れている幼稚園児（生音でドキュメンタリーっぽく）の唄う、童謡。
<br>空のブランコ。その奥には、山の上に傾いている太陽が見える。
<br>滑り台の下にある小さな砂場。
<br>シンジ「そうだ。何かあると思ってた。チェロを始めた時と同じだ」
<br>シンジ「ここに来たら何かあると、思ってた」
<br>砂の城（ピラミッド型か？）を作っている幼いシンジと女の子。（幼いアスカにするか？）
<br>女の子「がんばって完成させましょ? 」
<br>女の子「りっぱなお城を」
<br>幼いシンジ「うん！」

<br>張り切る幼いシンジ。
<br>公園の入り口にたつ女の子の母親。（ユイいや、ミサトの姿にするか？）
<br>女の子「あ、ママだ。じゃあね」
<br>スコップを掘り出し、母親の所に一目散にかけだす女の子。
<br>ポツンと、一人取り残される幼いシンジ。
<br>笑いながら、幼いシンジには一瞥もくれずに、母親と帰って行く女の子。
<br>一瞬、手をつないだ若い男女に見える。（いらんか？）
<br>今にも泣きだしそうな顔の幼いシンジ。
<br>が、気を取り直してまた、城を作り始める。
<br>陽がすでに落ちている、砂場。
<br>完成している、砂の城。
<br>しばらく見つめている幼いシンジ。
<br>いきなり、ケリを入れ壊し始める。（シネカリっぱく波線でSE の表現？）
<br>見るも無残な城跡。
<br>今度は泣きながら、再び元に戻そうとしている幼いシンジ。
<br>小さな砂場に、幼いシンジの嗚咽が響く。
<br>一人、教室の机で泣いている、小学生のシンジ。

<br>バックノイズで、下校のミュージックとアナウンス。
<br>男子クラスメイトの声「チッ、先生のところにいるからって、いい気になりやがって！」
<br>女教師の声「もう、うっとおしい子ね」
<br>女子クラスメイトの声「じゃまなのよ」
<br>女子クラスメイトの声「何も自分一人で出来ないくせに」
<br>一人、教室の机に座っている、小学生のアスカ。
<br>バックノイズで、キャッキャッと遊んでる子供らの声等。（独語？）
<br>男子クラスメイトの声「テストが一番だからって、何も話せないじゃないか」
<br>小学生のアスカの声「バカバカしくって、話さないだけよ」
<br>男子クラスメイトの声「ケッ、お高くとまりやがって、何様だよっ！」
<br>小学生のアスカの声「何よっ！ あんたたちとは違うんだからっ！」
<br>アスカの声「一緒にしないで！」
<br>※この2 シーンは、カットごとにシャッフル。シンジとアスカを交互に見せる。
<br>アスカ「あんた見てると、イライラすんのよっ！」
<br>シンジ「自分みたいで？」
<br>ぬいぐるみを抱いた幼いアスカ。（TV#25BANK ）
<br>アスカ「だから、私を見てェ！」

<br>アスカ「私を殺さないで！」
<br>ぬいぐるみの臓物が出てくるイメージ。（TV#25BANK ）
<br>アスカ「ママっ！」（#24BANK ）
<br>アスカ「ママ？」（#25BANK ）
<br>アスカ「ママ」（#9BANK ）
<br>シンジ「母さん？」（#16BANK ・T.B ・ポジ反転画像・Mac 処理）
<br>アスカ「ママ、そこにいたのね、ママ！」（#25BANK ）
<br>シンジの左手にあるミサトの形見のペンダント。
<br>ミサトの声「結局、シンジ君の母親にはなれなかったわね」
<br>○ミサトのアパート（学生時代）
<br>けだるい昼下がり。
<br>窓外に夏の空。洗濯物が干してある。（男物も有り）
<br>ラジオと扇風機の音。そして、セミの声。
<br>ミサトの声「・・・セミが鳴いてる。なつかしいわね」
<br>うらぶれたアパートの4 畳半。
<br>下向きの扇風機が回る。
<br>万年床の周りには散らばったカップ麺や社会心理学の本。

<br>ミサトの声「ん??、ねぇ、しよ ? 」
<br>加持の声「またかぁ。今日は友達と会うんじゃなかったっけ」
<br>ミサトの声「ん、ああ、リツコね。いいわよ、まだ時間あるし」
===13===
<br>加持の声「もう一週間だぞ。ここでゴロゴロし始めて」
<br>ミサトの声「だんだんね、コツがつかめてきたのよ。だから、ネ? 」
<br>パサッとミサトが転がる音。
<br>ミサトの声「多分ね、自分がここにいることを確認するために、こういうこと、するの」
<br>以下OFF で続く、ミサトの情事。
<br>アスカの声「バッカみたい。ただ、寂しい大人が慰めあってる、だっけじゃないの」
<br>リツコの声「身体だけでも、必要とされてるものね」
<br>扇風機ごし、ミサトの情事を無表情に見ているシンジ。（TV#25BANK ）
<br>ミサトの声「自分が求められてる感じがして、うれしいのよ」
<br>アスカの声「イージーに自分にも、価値があるんだって思えるものね、それって」
<br>ポン寄り。嫌悪感を示しながらも見ているシンジ。（TV#25BANK ）
<br>シンジの声「これが、こんなことしてるのが、ミサトさん？」
<br>ミサトの声（左）「そうよ。これも私」

<br>ミサトの声（右）「お互いに溶け合う心が写しだす、シンジ君の知らない私」
<br>ミサトの声（後）「本当のことは、けっこう痛みを伴うものよ。それに耐えなきゃネ」
<br>アスカの声「あ?あ、私も大人になったら、ミサトみたいなことするのかなぁ」
<br>○ミサトのマンション
<br>#15BANK でシーン構成。
<br>アスカ「ねぇ、アレ貸してよ」
<br>ミサト「ダメ。子供のするもんじゃないわ」
<br>アスカ「ねぇ、キスしようか」
<br>ミサト「ダメ。子供のするもんじゃないわ」
<br>アスカ「それとも、怖い？」
<br>シンジに近づくアスカ。（#15BANK ）
<br>アスカ「何も分かってないくせに、私の側に来ないでっ！」
<br>シンジ「わかってるよ」
<br>アスカ「わかってないわよ、バカ！！」
<br>アスカ「あんた、私のことわかってるつもりなの？」
<br>アスカ「救ってやれると、思ってるの？」
<br>アスカ「それこそ、傲慢な思い上がりだわ」

<br>アスカ「わかるはずないわ」
<br>シンジ「わかるはずないよ」
<br>ミサト「アスカ何も云わないもの」（アスカの後ろに立ってる）
<br>シンジ「何も云わない。何も話さないくせに、分かってくれなんて、無理だよ！」
<br>レイ「碇君はわかろうとしたの?」
<br>#25 病室のシーンにOFF 台詞。
<br>アスカの声「バ?カ。知ってんのよ。あんたが私をオカズにしてること」
<br>アスカの声「いつもみたくやってみなさいよ。ここで見ててあげるから」
<br>アスカ「あんたの全部が私のものにならないのなら、私、何もいらない」
<br>シンジ「だったら、僕に優しくしてよっ！」
<br>ミサト「優しくしてるわよ」（#20BANK ）
<br>アスカ「優しくしてるわよ」（#20BANK ）
<br>レイ「優しくしてるわよ」（#20BANK ）
<br>女性たちの声「やさしくしてるわよ」（#20BANK ）
<br>シンジ「ウソだ。やっぱりウソだっ！」
<br>ディゾルブで微笑む女性たち。（#20BANK ）
<br>シンジ「笑った顔でごまかしてるだけだ。曖昧なままにしておきたいだけなんだ」

<br>レイの声（右）「本当のことは、みんなを傷つけるから」
<br>レイの声（左）「それは、とてもとてもつらいから」
<br>シンジ「曖昧なものは、僕を追い詰めるだけなのに！」
<br>レイの声（後）「その場しのぎね」
<br>シンジ「このままじゃ、怖いんだ。いつまた僕がいらなくなるのかも知れないんだ」
<br>シンジ「ザワザワするんだ！ 落ち着かないんだ！ 声を聞かせてよ！ 僕の相手をしてよ！僕にかまってよ！」
<br>沈黙のアスカ。レイ。ミサト。
<br>○ミサトのマンション
<br>の、リビングで口論している二人。（ペンギンもいる）
<br>シンジ「何か役に立ちたいんだ！ ずっと、いっしょにいたいんだっ！」
<br>アスカ「じゃあ、何もしないで。もう側に来ないで」
<br>アスカ「あんた、私を傷つけるだけだもの」
<br>シンジ「アスカ、助けてよ、アスカじゃなきゃダメなんだ」
<br>アスカ（あっさりと）「ウソね」
<br>ドキッとするシンジ。（インサート）
<br>アスカ「あんた、誰でもいいんでしょ。ミサトもファーストも怖いから、お父さんもお母さんも怖いから、私に逃げてるだけじゃないの」

<br>アスカ「それが一番ラクでキズつかないもの」
<br>アスカ「ホントに他人を好きになったこと、ないのよ」
<br>アスカ「自分しか、ここにいないのよ」
<br>アスカ「その自分も好きだって、感じたことないのよ」
<br>アスカ（冷たく）「哀れね」
<br>アスカを押し倒し、もはや、叫ぶことしか対処できない、シンジ。
<br>シンジ「助けてよ！ ねぇ、誰かお願いだから僕を助けて！！ 僕を一人にしないで！僕を見捨てないで！ 僕を殺さないでっ！！」
<br>アスカ（無感情に）「・・・イヤ」
<br>精神の何かが切れて、アスカの首をしめるシンジ。
<br>※女性たちの唄スタート予定。（歌詞は、よくわからない英語発音で。日本語字幕付）
<br>○突如、連続するイメージショット
<br>アナモフィックレンズ調に、Mac 処理で歪めた画も有。レンズ、カメラワークも多用。
<br>首をしめられているアスカ。
<br>主観で、色々なキャラクターの首をしめている画。（Mac 処理でアブノーマルに）
<br>首をしめられている幼いレイ。（#21BANK ）
<br>首を締めているエヴァ初号機と3 号機。（#18BANK ）

<br>夏、蝉の声、山の中。（BANK 処理）
<br>赤い街、赤い空、赤い海、赤い、赤い、赤い、血の色の世界。
<br>（あらゆるBGBANK やスチールを駆使して、表現／全てMac 処理）
<br>ハエが、渦巻くガラス瓶の中の魚の頭。
<br>ブロック塀の上のネコ。
<br>川に浮いている犬の腐乱死体。
<br>水の張った青いポリバケツ。（OFF でネコの鳴き声）
<br>線路の上で首を切られた黒猫。（OFF で電車の通過音）
<br>湯船に流れる、一筋の血。（主観・女性の両足の問を）
<br>高速で流れる、血と肉色の雲海。（CG ）
<br>ネルフ職員の死体。（#25BANK ）
<br>点滅している、警報機。
<br>エヴァが使徒や3 号機を、殲滅しているショット。（BANK ）
<br>ヒトを殺している映像。（#25BANK ）
<br>父母を殺したクレヨンの絵。
<br>? ? ? 等、色々な『死』や『血』や『破壊』のイメージ。
<br>※#26 では全体的にBANK 処理の画は、見慣れた印象を払拭するため極力、CG加工する。

===14===
<br>ラ フな線画やMac 処理したスチール等も混ぜる。
<br>他 映像とのディゾルブも混ぜる。（CG 画像も利用）
<br>唄とダブって流れる、合唱曲と水中のイメージ映像。（三途の河の水中映像）
<br>STEREO 大音響で流れる、赤ん坊の泣き声と笑い声。
<br>同じくSTEREO 大音響で流れる、女性たちの荒い生き。（でき得る限り、生でリアルに）
<br>主観移動。遠くを無数の赤い光点が流れる画面。（赤い光点は、ヒトの魂の具象化）
<br>その奥には、巨大な黒い月。
<br>海中（下方の空には黒い月）を漂う人々。
<br>まるで血管中の白血球のようである。（CG で2CUT ）
<br>ただ、行進を続けているだけの人々。（CG ）
<br>ただ、何もせず、流れに任せているだけの人々。（CG ）
<br>身体が融合したまま動かない人々。（CG の止め絵）
<br>? ? ? 等も、挟み込む。
<br>シンジの声「誰もわかってくれないんだ」
<br>レイの声「何もわかっていなかったのね」
<br>シンジの声「イヤなことが何もない、揺らぎのない世界だと思っていたのに」

<br>シンジの声「みんなわかってくれると、思っていたのに」
<br>レイの声「何も変わっていなかったのね」
<br>シンジの声「裏切ったな。僕の気持ちを裏切ったんだっ！！」
<br>レイの声「全てが自分の勘違いだったのに」
<br>シンジの声「みんな僕を、いらないんだ。だからみんな死んじゃえ」
<br>レイの声「では、その手は何のためにあるの？」
<br>シンジの声「僕がいてもいなくても、同じなんだ。何も変わらない。だからみんな死んじゃえ」
<br>レイの声「では、その心は何のためにあるの？」
<br>シンジの声「むしろ、いない方がいいんだ。だから僕も死んじゃえ」
<br>レイの声「では、何故ここにいるの？」
<br>シンジ「みんなみんな、死んでしまえぇえええええええええぇええええっ！」
<br>夜の地表から打ち上がり、高速で地球表面が流れていく主観映像。（CG ）
<br>カメラはそのまま、月へ。（無音？）
<br>突如、海中深く沈降していくイメージ。
<br>急速に太陽光の透ける水面が、主観で遠ざかっていく。（回転加味で・CG）
<br>に、水中に飛び込む音が響く。
<br>○赤い海中のイメージ映像

<br>水面の直下を進む、主観イメージ。（ED の様に・CG ）
<br>画面奥。海中に浮かぶ赤い月。
<br>遠くに赤い無数の光点。
<br>何条もの海上からの光の束。
<br>（画面全体の色が紫から赤に虹のごとく、ゆっくりと変化している）
<br>STEREO で流れる、女性の荒い息や笑い声、言葉にならない悦楽の声。
<br>赤い光点と共に、群れをなして海中を泳ぐ小魚のような、無数のレイ。
<br>主観で迫ってくるレイたち。（何重にもダブッた映像で）
<br>恍惚とした、シンジの表情。
<br>アナモフィックレンズでつぶした色々なレイの映像。（BANK ・Mac 処理）
<br>画面全体がレイの姿で埋まっている。
<br>（#25BANK ・アナモフィックレンズでつぶした画面／Mac 処理）
<br>シンジ（依存した喜びに満ちて）「・・・綾波」
<br>一斉に、カメラへ振り向くレイ。全てがシンジの微笑んだ顔に変わる。
<br>○発令所
<br>『≒0 』が点滅しているモニター表示。（横に『≒∞』の表示も有）
<br>伊吹「パイロットの反応が限りなく、0 に近づいていきます！」

<br>青葉「初号機よりのAT フィールドも、消失していきます」
<br>日向「リリスよりのアンチAT フィールド、さらに拡大！」
<br>沈黙の冬月。
<br>○宇宙
<br>成層圏に浮く、黒い月。
<br>それを包み込むかの様に現れる、巨大な手。（F.I ）
<br>そのまままるで地球から生まれ出るかのように、上半身が地球表面から出現してくる。
<br>超巨大なレイの姿。
<br>（サナギから生まれて出るかのごとく、背中から。カメラは天地逆で）
<br>地上にはエヴァシリーズの造る、光の輪。
<br>○発令所
<br>日向「アンチAT フィールド、臨界点を突破！」
<br>青葉「だめです！ このままでは、生命の、個体生命の形が維持できません！」
<br>冬月「ガフの部屋が開く。世界の始まりと終わりの扉が、ついに開いてしまうか」
<br>○ネルフ本部内
<br>点在する職員の死体。（#25BANK ）
<br>の、側に幽霊のようにあちこちの人々の前に立っているレイ。（ヒトニグサのごとく）

<br>LCL に浮かぶ、リツコの白衣。
<br>レイたちの声「世界が悲しみに満ち満ちていく」（サラウンド全開で、館内に響き渡る）
<br>レイたちの声「空しさが人々を包み込んでいく」（同上）
<br>レイたちの声「孤独がヒトの心を埋めていくのね」（同上）
<br>○発令所
<br>日向の顔UP 。恐怖と喜びの混じった表情。
<br>日向の前に立つ、レイ。
<br>ミサトの顔になる。
<br>弾け飛ぶ、日向。
<br>レイの姿を認められない青葉。
<br>おののきつつ、顔を小さく横に降るだけ。（止めでいいか）
<br>弾け飛ぶ青葉。LCL と化す、その姿。
<br>レイ（髪の毛の色が、ユイに変化していく）を見ている冬月の笑顔。
<br>冬月「碇、お前もユイ君に会えたのか」（違うか？）
<br>そのまま弾け飛び、LCL と変わる。
<br>その様を目撃している伊吹。（先の日向らの映像の間に挟み込むか？）
<br>脅える、その眼。

<br>近づいてくるレイが、ユイに変わる。
<br>割れたマグカップ。
<br>伊吹「AT フィールドが、みんなのAT フィールドが消えて行く」
<br>STEREO ･OFF でバシャッと人々の弾け散る音。（水風船が弾ける様な効果音で）
<br>床でLCL で覆われる第2 発令所。
<br>伊吹「・・・これが答えなの？」
<br>伊吹「私の求めていた？」（カメラ・ポン寄り）
<br>ハッと振り向く伊吹の傍らに立つレイ。
<br>その姿がリツコに変わる。
<br>伊吹「先輩？」
<br>偽りの微笑みと共に、伊吹に抱きつくリツコ。
===15===
<br>涙と笑顔、恍惚で満たされる伊吹の表情。
<br>伊吹「あ」
<br>弾け散る伊吹。（引き画で）
<br>赤い光の粒子とLCL と化す、その身体。
<br>発令所フロアが真っ赤に変色したLCL に埋まる。

<br>あふれたLCL が下のマギのフロアにも、こぼれ落ちている。
<br>その水面上に立つ、レイたちの無機質な微笑み。（カメラ目線で）
<br>○宇宙
<br>胸のコアを露出させている、レイの顔をしたエヴァシリーズ。（レイの姿がダブっている？）
<br>コアの色が、鮮やかな紺青から、血の赤に変わっていく。
<br>それぞれのコアに、自ら、槍を刺そうとしている。（槍の形は一考）
<br>○ゼーレの会議室
<br>次々と赤い光の粒子となり、消えていく、モノリス群。
<br>「ヒトは真実の痛みと自らの愚かさを忘れ、常に同じ過ちを繰り返す」
<br>「自ら贖罪を行わねば、人は変わらぬ」
<br>「アダムや使徒の力は借りぬ」
<br>「我らの手で、未来へと変わるしかない」
<br>「不完全な群体としての生物」
<br>「その行き詰まった人類を、完全な単体としての生物へと、進化させる補完計画」
<br>キール「真の安らぎと平等の、理想の世界へと、生命は行き着く」
<br>キール「よい。全てはこれでよい」
<br>下半身が、コード等で固定されているキールの、満足な表情。

<br>固定部分と服を残し、瞬時に、赤い光の粒子と化す。
<br>○宇宙
<br>地表に次々と立っていく、十字架状の光の柱。
<br>無数の赤い光の粒子も、舞う。
<br>地表を埋め尽くしていく、十字架状の光の柱。（何度も挟み込む？）
<br>○ターミナルドグマ
<br>碇「この時を、ただひたすら待ち続けていた。ようやく逢えたな、ユイ」
<br>碇の前に立つ、白衣のユイ。
<br>碇「オレが側によるとシンジを傷つけるだけだ」
<br>碇「だから、何もしない方がいい」
<br>ユイ「シンジが怖かったのね」
<br>碇「自分が人から愛されるとは、信じられない。私にそんな資格はない」
<br>カヲル「ただ怖いんだ、自分が。人を傷つけることしか、できない自分が」
<br>（碇の後ろに立っている）
<br>ユイ「そんなことないわよ」
<br>レイ「自分が嫌いなのね」（全裸で、ユイの後ろに立っている）
<br>碇「その報いがこのあり様か。すまなかったな、シンジ」

<br>碇も、赤い光の粒子とLCL と化す。
<br>ドグマ内のLCL に流れ落ちていく、碇だったLCL 。（止めにして、後で見せるか？）
<br>眼鏡がその場に残っている。（#5 を受けて）大事そうに、その眼鏡を拾い上げる手。
<br>その傍らに立つ、二人目のレイ。（制服・包帯姿）
<br>○レイの身体の中（イメージ？）
<br>露出する初号機のコア。
<br>ロンギヌスの槍を、自ら胸のコアに刺そうとしている初号機。
<br>○宇宙（何度も挟み込む？）
<br>まるで地球から生まれ出るかのように、上半身が地球表面から出現している巨大なレイ。
<br>頭上にはエヴァシリーズの造る、光の輪。
<br>その周辺をもおおいつくしていく、十字の光の柱。
<br>※この辺り一連のシーンには、女性たちの唄が入ります。
<br>○M? 10 日本語歌詞・字幕用（唄は女性たちの声で・ラストはやたらと盛り上がる）
<br>不安なの。
<br>不安なの。
<br>みんなに嫌われるのが、怖い。
<br>自分が傷つくのが、怖い。

<br>でも、ヒトを傷つけるのが、もっと怖い。
<br>でも、傷つけてしまう。
<br>好きなヒトを傷つけてしまう。
<br>だから、ヒトを好きにならない。
<br>だから、自分を傷つけるの。
<br>嫌いだから。
<br>だいっキライだから。
<br>好きになっては、いけないの。
<br>だから、自分を傷つける。
<br>優しさはとても残酷
<br>心を委ねたら、私は壊れてしまう
<br>心が触れ合えば、あの人は傷つく
<br>だから、私は壊れるしかない
<br>無へと還るしかない
<br>無へと還ろう
<br>無へと還ろう
<br>それは、優しさに満ち満ちたところ

<br>そこは、真実の痛みのないところ
<br>心の揺らぎのないところ
<br>無へと還ろう
<br>無へと還ろう
<br>他人のいない
<br>無へと還ろう
<br>無へと還ろう
<br>無へと還ろう
<br>傷つくことのない
<br>無へと還ろう
<br>無へと還ろう
<br>無へと還ろう
<br>無へと還ろう
<br>無へと還ろう
<br>○シンジ（客観）の聞く、云葉のイメージシーン（他人による、侵略と恐怖）
<br>手に持っている受話器のUP 。（主観・#11BANK ）
===16===

<br>ラジオ・TV ・マンガや小説の1 ページ。（あの人、嫌い。等とひたすら書いてある）
<br>電車の中での会話（#BANK ）。口パクのUP 。（BANK 探す）
<br>立ち入り禁止や進入禁止、非常口、等の標識。
<br>? ? ? 等に、聞こえてくる色々な云葉。
<br>「嫌い。あんたのこと、すきになるはず、ないじゃない。さよなら。もう電話して来ないで。しつこいわね。もう、よりも
<br>どすつもりは更々ないの。ごめんなさい。バカがホントにやってる。やっぱ、友達以上には思えないのよ。あんたなんか、生まなきゃ
<br>よかったのよ。バイバイ。もう、さっさと死んじゃえばぁ。あんたさえ、いなけりゃいいのに。誰、この子？知らない子ね。あんた
<br>なんか、いてもいなくても、同じじゃない。はっきりいって、迷惑なの。余計なお世話よ、これ以上付きまとわないで。もう、ダメ
<br>なの、別れましょ。カン違いしないで、だぁれが、あんたなんかと。じゃあ、何もしないで。じゃまなのよ」
<br>? ? ? 等、自己否定や自我崩壊に直結するような台詞の羅列を、あちこちに挟み込む。
<br>女性の乳房（水彩画）に近づくカメラ。（DF 付・主観映像で）
<br>女性はミサトにもアスカにもレイにもユイにも見える。（ディゾルブで）
<br>ミサトの声「そんなにつらかったら、もうやめてもいいのよ」
<br>レイの声「そんなにイヤだったら、もう逃げ出してもいいのよ」
<br>髪の毛で隠れているその乳首。（水彩画）
<br>女性の手が髪をどけ、乳首が露になる。（水彩画・中OL で）
<br>その乳首に触れようと近づいて行くシンジの口唇。（客観と主観のディゾルブで）

<br>女性たちの声「楽になりたいんでしょ。安らぎを得たいんでしょ」
<br>女性たちの声「私と一つになりたいんでしょ。身体を重ねたいんでしょ。」
<br>アスカの声「ほら、私としたけりゃ、お願いしなさいよ。いつもみたいに」
<br>瞬間、無へと還るシンジ。（唄もCUT ･OUT ）
<br>つまり、その世界の『終わり』である。
<br>フィルムは『セルアニメ』ではない世界へと、変わる。
<br>※これより『実写』パートに入る。（当たり前の日常を、極力、生々しく記録映画のように描く）
<br>こ こでは『実在』そのものをフィルムに切り撮る。ゆえの実写映像である。
<br>目覚めるアスカ。（24 歳）
<br>６ 帖のワンルームマンション。（やたらと生活くさく）
<br>隣の部屋（下手）からTV の音が漏れ聞こえている。
<br>裸の男が横で寝てる、そのベッドの上。
<br>上半身だけ起き上がり、ボーっとしてるアスカ。（キャメラ・俯瞰で）
<br>アスカ「夢？」
<br>［アイキャッチ］ B? TYPE のみ 英題『I need you.』
<br>○6 帖のワンルームマンション
<br>散らかった床に、昨夜脱ぎ散らかしたままの服とブラ。

<br>起き上がるアスカ。
<br>隣で寝ている裸の男。（顔は見せない）
<br>アスカ「バカトウジ？」
<br>だらしなく寝ているトウジ（24 歳くらい）
<br>アスカ「そっか、仕事帰りに飲んで、まぁたこいつと寝たんやっけ」（よくわからんけど神戸弁で）
<br>アスカ「最近、合ったらすぐにアレばっかだし」
<br>アスカ「男なんて一回やらせると、いっつもそればっか。他に考えることないのかしら」
<br>アスカ「ま、一回やったらあとはもう、100 回やっても、同じか」
<br>ムッと嫌な顔になるアスカ。（口の中が気持ち悪い）
<br>その辺に落ちてたパンツとシャツ（男物）着て、ベッドから出ていくアスカ。
<br>○洗面所
<br>で、うがいしてるアスカ。
<br>アスカ「うっげぇ、ヤッダぁ?。まだ口ん中に残ってるみたい」
<br>アスカ「あのバカ、すぅ?ぐこうやって、ウヤムヤにごまかしやがって。その場しのぎだって、わかってんのに」
<br>アスカ「なぁ?んか、いつのまにかズルズルズルズル、同棲してんなぁ?。何でだろ」
<br>○コタツ
<br>で、目覚めるミサト。

<br>同じく、6 帖ワンルームのマンション。（年期の入った感じ、更にやたらと生活くさく）
<br>ミサト「夢？」
<br>ミサト「ヤな夢ェ。バランス取ってんのかしら、ストレスの」
<br>ミサト「いまさらあの男とうまくいくなんてね・・・絶対に、ありえないわ」
<br>ミサト「ま、夢ん中で現実のグチ云ってりゃ、世話ぁないか」
<br>隣（下手）からハデに漏れ聞こえる、男女の痴話ゲンカ。
<br>大阪弁の男（トウジ）と神戸弁の女（アスカ）である。
<br>うんざり顔のミサト。
<br>ミサト（けだるそうに）「ど?ぉせまた、仲直りの儀式を始めるくせに。馴れ合いのカップルが」
<br>痴話ゲンカが、突如聞こえなくなる。
<br>ミサト「ホラ、準備にかかった」
<br>鳴る電話。
<br>コタツからズルズルとはい出て、うっとおしそうに取るミサト。
<br>（このシーンは中抜きショットで構成？）
<br>ミサト（かったるそうに）「ああ、リツコ」
<br>ミサト「今度の休み？ ああ、いいわよ、O..K 、O.K 」
<br>リツコ「アラでも、予定あるんじゃなかったの？」

<br>ミサト「もち、キャンセル。今さら、実家には帰んないわよ。見合いさせられたら最後じゃない」
<br>隣（下手）から『女の声』が盛大に漏れ聞こえてくる。
<br>リツコ「何？ いい歳して、H ビデオ見てんの？」
<br>ミサト「まっさかぁ、お隣よ、お隣。さかったネコみたいに、飽っきもせずまぁ、毎晩毎晩。他にすることないのかしら、極楽な
<br>やつら」
<br>リツコ「あら、にぎやかで、いいじゃない」
<br>ミサト「人ごとだと思って」
<br>リツコ「でも、お隣さんの彼氏って極最近できたって聞いてたんでしょ」
<br>ミサト「そ、で、もうドーセーしてるみたなのよ、この間から。わっかいくせにさ」
<br>リツコ「若いからできるんでしょ」
<br>ミサト「男は甘えさせてくれる母親を望み、女はその心地よさに酔ってる。寂しいモン通しの付け合わせのカップルよ。長持ちし
<br>そうにないわ。もうすぐ修羅場ね、多分」
<br>リツコ「自らの経験を元にした推論ね」
<br>ミサト「一般論よ母親がどうして子供を手放さないと思う？母親には子供が必要だからよ。子供がいないと母親は存在できない
<br>わ。それと同じよ、バッカみたい」
<br>○第２ 新東京市・全景（マット・CG 合成で）
<br>可能であれば、薄い雪景色で? ? ?

<br>瓦屋根。電信柱。第2 新東京市ロゴ入りの燃えないゴミ袋の山。
<br>町中の高圧鉄塔。踏切。駅前の自転車の群。カード電話の列。
<br>マンションの某所でバッタリと会い、挨拶と世間話をしている、ミサトとアスカ。
<br>お互いに、外面は良いらしく、表層的なハズむ会話をしている。（ミサトはゴミ袋付き？）
<br>? ? ? 等、日常の点描。（BGM ／M? 15 、流すか？）
<br>チャリリン、と自転車に乗った女性の背を追う、キャメラ。
<br>ガチャ、と自転車のスタンドを止める足のUP 。
<br>カションッ、と自転車の鍵を抜く手のUP 。
<br>自転車のネームプレートにアスカの住所とフルネーム。
<br>駐輪場。駅に向かって早歩きの、アスカの背。（カメラ、ハンドで付けて）
<br>アスカ「もぉ?隣のオバさん、つっまんないことで、時間つぶさせやがって」
===17===
<br>アスカ「チッ、今からじゃ、31 分の特快には間に合わないか。チョームカツキぃイっ」
<br>ガード上を通過する、リニアの音が響く。
<br>○勤め先
<br>の、コピー室。ガーッとあちこちのコピー機の音がうるさく響く。
<br>に、立つ制服姿の二人の女性。コピー機の照り返しが、規則的に二人に当たっている。

<br>レイ（アスカは見ずに）「別れたら？ いっそ、その方がスゲー楽んなるわよ」
<br>アスカ（レイは見ずに）「そうスね、それもいいスね」（会社では、努めて標準語）
<br>レイ「ま、安直な方法論だけどさ」
<br>レイ「あいまいにしたまま、いい顔ばっかしてると、ひどい目に逢うわよ」
<br>レイ「思い詰めた男は、立ち悪いしね」
<br>レイ「そう、何すっかわかんないわよ」
<br>レイ「ガッキのくせにさ」
<br>アスカ「先輩、何かあったんスか？」
<br>? ? ? 以下、彼方此方の場所に移動してのダイアローグ劇。台詞のみ時間軸を繋ぐ。
<br>エレベーター・エスカレーター・昼食時・屋上・近くのコンビニ・弁当屋・他等。
<br>レイ「いいじゃないの、ロマンといっしょに性欲満たされて」
<br>アスカ「そんな感じじゃないっスよぉ。色っぽいインナーも、最初のうちだけっス。今ではゴム、びろーんチョの使い込んだヤツ
<br>ばっかだし。一緒にいても、日常にどっぷり浸かって、ドンブラコって流されてる感じだしィ?」
<br>アスカ「んもォ?全っ然、ロマンチックじゃないですっ」
<br>レイ「やっぱ、恋ってさぁ、TEL 切った後に実感わくのよねぇ」
<br>アスカ「はぁ、そうなんですかぁ?」
<br>レイ「ヤってる時ってさ、身体重ねるのが目的みたいで、なんかこう、ホンワァって来ないのよね。ガツガツしちゃってさ、お

<br>互いに」
<br>アスカ「いっつもですね。いったん距離おいちゃうとぉ。ホントに好きだったのかなぁ?って、わっかんなくなっちゃうんですよ
<br>ね」
<br>アスカ「好きだと無理やり思い込んでいただけなのかなぁ?って思うのが毎度のパターン」
<br>アスカ「長続きしないんですね、私って。スタンス短いんスよ」
<br>レイ「あんた、冷たいけどすぐに情が移るだけでしょ。犬飼ってるのと同じなのよ」
<br>レイ「それに、男にやたらと勝手にいらぬ勘違いを与えるタイプだしね」
<br>アスカ「もうあいつ、すぐに僕には、バカだって逃げちゃってさ」
<br>レイ「そりゃ、自分から口に出して、馬鹿と云えば許される、と思ってんのよ」
<br>アスカ「いっつもこっちの同情をもらえる、と思ってやがるんですよ」
<br>レイ「そりゃ、言い訳を用意してないと、怖いのよ。後で自分が傷つくからさ」
<br>アスカ「うっとおしいんスよ、マジで。いちいち仕事先まで携帯鳴らしやがって」
<br>アスカ「で、逆に電話かけてない時なんか、すっごいイラつく、チョームカツキィっ」
<br>レイ（割と冷たく）「あんた、それって、ただのワガママなんじゃないの」
<br>日常的な風景。その山の稜線奥に、高層ビル街。
<br>（CG 合成／どこかにさりげなく、挟み込めないか）
<br>街中を歩いているアスカ。（信号待ち？）

<br>の、背をずっと追っているキャメラ。（気持ち、俯瞰目で）
<br>シンジの声（唐突に）「アスカ」
<br>キャメラに振り向こうとするアスカ。
<br>瞬間、ローアングルで電柱の蔭に隠れるキャメラ。（とっさに、脅えた感じで）
<br>何事もなかったごとく、再び歩きだるアスカ。
<br>を、クレーンUP 後にまた追いかけるキャメラ。（見えないシンジの主観っぽく）
<br>シンジの声（コレも唐突に）「僕がいない」
<br>ガッと突然、コマ送りが停止する、フィルム。（キャリキャリとモーターの空転音）
<br>そのまま、ガガガッと無理して止まっている画面に、シンジの声がかぶる。
<br>シンジの声「これは現実じゃない。僕がいない世界だ」
<br>シンジの声「僕がいなくても、世界は変わらない」
<br>シンジの声「僕との関係が消えただけに過ぎない」
<br>シンジの声「そう、ここには僕がいない」
<br>レイの声（左）「都合のいい夢で、現実の復讐をしていたのね」
<br>シンジの声「いけないのか？」
<br>レイの声（右）「夢に逃げて、真実をごまかしていたのね」
<br>シンジの声「夢を見ちゃいけないのか！？」

<br>レイの声「それは、夢じゃない。ただの、幻想。現実の埋め合わせよ」
<br>ブツッと、いきなり切れるフィルム。（SE 付で）
<br>突然セル画面。（頭の部分はロールアウトで、露出が飛んでる所から始まる感じに）
<br>シンジの左手に、ミサトのペンダント。（先と同ポで）
<br>ミサトの声「このまま、止めるつもりっ！？」
<br>セル画面。ハッと目覚めるシンジ。（#2BANK ・ノンモン）
<br>実写画面。TV 画面の中は寝室で寝ているシンジとレイ。（#16BANK 利用）
<br>に、TV 音声として、台詞が聞こえている。（TV 画面外のバックノイズ有）
<br>シンジ「本当の現実はどこ？」（#16BANK 利用）
<br>シンジ「それは、夢の終わりよ」（#16BANK 利用）
<br>実写・雑踏の中、キャメラ目線でジッと立っている、ミサト・レイ・アスカ。
<br>（ゆっくりT.U ・ハイスピード／36K 、いや72K 位か？ 逆に、コマ落としも一考）
<br>シンジの声「ごめんよ、綾波」
<br>シンジの声「僕は、僕のいたところに帰る」
<br>シンジの声「もう誰もいないかも知れないけど、僕はそこに帰る」
<br>シンジの声「今も、これまでも、これからも、何もいいことはないかも知れないけど、僕はそこに帰る」
<br>シンジの声「そこが、僕が生きていく（る？）所だから」

<br>レイの声「イヤだったら、やめてもいいのよ」
<br>シンジの声「もう、いいんだ」
<br>ユイの声「もう、いいの？」
<br>シンジの声「うん。今はこれでいい」
<br>レイの声「そう、わかったわ」
<br>※これより『セルアニメ』パートに再びもどる。
<br>目覚めるシンジ。（#2BANK ・オレンジパラ？）
<br>T 『シンジ「ここは、どこだ？」』
<br>誰もいない、エントリープラグ。（#20BANK ・プラグスーツなしで）
<br>T 『シンジ「エヴァ初号機の、エントリープラグ？」』
<br>誰もいない、インテリアのシート。（BANK さがす）
<br>T 『シンジ「でも、僕がいない」』
<br>「ココはLCL の原始の海の中よ。AT フィールドを失った、自分の形を失った世界」
<br>「どこまでが自分で、どこからが他人なのか曖昧な世界」
<br>「どこまでも自分で、どこにも自分がいなくなっている、脆弱な世界」
<br>「見失った自分は、自分の力で取り戻すのよ」
===18===

<br>「地上に戻ったとき、自分をイメージすることができれば、みんな元の姿に還れるわ」
<br>「地上に戻る？」
<br>「そう、あなたは地上に帰りなさい」
<br>「自分から変わろうとイメージしなければ、何も変わらないわ」
<br>「ヒトの心が、そのヒトの形をつくっている」
<br>「そして、新たなイメージが、そのヒトの心も形も変えていくわ」
<br>「ヒトの持つ力は、想像する力、イメージが作り出しているもの」
<br>「全ての生命には、復元しようとする力がある。太陽と月と地球がある限り、大丈夫よ」
<br>シンジの前に立つ、レイとカヲル。
<br>レイ「使徒の心の壁を開けるのは、同じ使徒だけ」
<br>カヲル「ヒトの心の壁を開けるのも、同じ人間だけなのさ」
<br>レイ「それは可能性なのよ」
<br>カヲル「人は分かりあえる時もあるという、事の」
<br>レイ「言葉ではなく、わかりあえる時があるかもしれない」
<br>シンジ「それは見せかけに過ぎない」
<br>シンジ「願いに過ぎない」
<br>シンジ「祈りに過ぎない」

<br>レイ「でも、その瞬間は、本当の心だわ」
<br>レイの中から、色々なヒトが生えてくる。
<br>レイ「他人を傷つけてまで、自分でいたいの？」
<br>シンジ「僕も傷つく」
<br>シンジ「でも、恐れていたら、何もできない。生きていられないんだ」
<br>レイ「ヒトを傷つけることで、自分を守っているのね」
<br>シンジ「そうかも知れない。でも、僕は僕でいるために、ヒトを傷つける。償いとともに」
<br>シンジ「自分が生きるために」
<br>シンジ「ただ、他人を傷つけたほうが、つらいと思う」
<br>シンジ「そのことにもう一度、気づくだけ。何度も気づくだけなんだ」
<br>ロンギヌスの槍を破壊するシンジ。
<br>「何故、泣いてるの？」
<br>「綾波が生きているから。ここにいいるから」
<br>「ごめんなさい。こういう時、どういう顔をすればいいのか、わからないの」
<br>二人目のレイ「笑えばいいのよ」
<br>シンジ「こうしてわかった気になってるだけだ。わかるはずがない。僕と他人は違うもの。僕は一人しかいないのだから。エヴァ
<br>に乗ってもいなくても、僕は僕でしかない。それだけのことなんだ」

<br>ロンギヌスの槍を引き抜く、レイの顔をしたエヴァシリーズ。
<br>ひび割れ、破壊される赤いコア。
<br>瞬時にその輝きを失う、エヴァシリーズ。
<br>石化し、次々に地上へと落ちていく。（全体が、灰色に変わっていく）
<br>背を丸めるレイ。
<br>背中から弾け飛び、融解していく巨大なレイの身体。
<br>その姿が、赤い光の粒と真っ赤なLCL とに変わっていく。
<br>全ては、地球へと帰っていく。
<br>雲海を、雲間より落下する、エヴァシリーズ。
<br>（朝・昼・夕等、地表のあちこちに。夜はなし）
<br>二つに割れている、黒い月。
<br>その中から地表へと、滝のように流れ落ちる真っ赤なLCL 。
<br>地表では、真っ赤に変色した大気が台風のように渦を巻いている。
<br>地表、大ロング。
<br>廃虚の街、山々、海面等の奥、雲海のすき間から流れ落ちている、真っ赤なLCL
。
<br>地上に立ち込める、濠々たる血煙。その様は、巨大な滝、血の柱に見える。
<br>の、手前に落下してくる巨大なレイの右手。（激突後、少し壊れる所まで）

<br>月へと引き寄せられている、エヴァ初号機。
<br>インダクションレバーを引く、シンジのイメージ。（インサート）
<br>強制排除されるプラグカバー。（インサート）
<br>○芦ノ湖・湖畔
<br>10 年前の回想。（#21 新作部分を利用）
<br>冬月「ヒトが神に似せてEVA を造る、真の目的かね？」
<br>ユイ「エヴァは無限に生きていられる。その中に宿るヒトの心は、例え50
億年経っても残る。地球も、月も、太陽すらなくて
<br>も残るわ」
<br>ユイ「たった一人でも、生きていけたら。とても寂しいけど、生きていけるなら」
<br>冬月「ヒトの生きた証は、永遠に残るか」
<br>射出される、エントリープラグ。
<br>シンジの半面アップから、離れていく光る女性の手。（#16 と逆のイメージで）
<br>目を開けるシンジ。
<br>シンジの母親。（主観・#16BANK ）
<br>ユイ「もう、いいわね」
<br>シンジ「うん」
<br>離れていく女性のイメージ。（引き画）

<br>シンジ「さよなら、母さん」
<br>赤い地球より、カメラ前に降りてくるシンジのイメージ。（OPBANK 利用）
<br>地上に落ちていく、エントリープラグ。
<br>着水。（やはり、無しには出来ないか？）
<br>画面F.O 。（他に手法はないか？）
====<b><font size="+2">※ラストA 案</font></b>====
○砂浜．波打ち際
<br>打ち寄せる波。
<br>満天の星空。巨大な十字型のオブジェと化している、エヴァシリーズ。（首は取れている）
<br>シンジの作った墓標。
<br>みんなの名前が書いてある。ただし、綾波レイの名はない。（カメラPAN ）
<br>アスカの墓標。

<br>を、蹴り倒す、アスカの脚がIN 。（プラグスーツで）
<br>満天の星空。
<br>浜に横たわっているシンジとアスカ。
<br>互いに手を握れる距離でありながら、何もしていない。無言のままである。
<br>満天の星空。
<br>赤黒い波と廃虚の奥、立っているレイの姿。
===19===
<br>を、見ているシンジ。
<br>波のインサート。
<br>いなくなっている。レイ（#1 と同様に）
<br>満天の星空と、満月、そして廃虚。
<br>アスカの首を、黙ってしめるシンジ。（引き画で）
<br>無表情に、黙って首をしめているシンジ。
<br>苦しくとも、抵抗しないアスカ。
<br>何も云わずに。シンジの頬をなでる。
<br>泣き出すシンジ。
<br>アスカ「バ?カ。あんたなんかに殺されるのは、まっぴらよ」（ラストは引き画・同ポで）

<br>※ED 曲、スタート。スタッフ・クレジットもスタート。（横スクロール？）
<br>月面に横たわる、エヴァ初号機。
<br>エヴァの取れた面の所から、女性の髪が見える。（顔は見えない）
<br>エヴァごしに月面を昇ってくる、赤い海を伴った満地球の姿。（長回しで）
<br>その手前を横切る、割れた黒い月。
<br>カメラ、そのまま太陽へ。
<br>そして、太陽を越えて、遥かな星の海へ。（スタッフ・クレジットも終わる）
<br>T 『終劇』

====<B><FONT SIZE="+2">※ラストB 案</font></b>====

<br>○砂浜・波打ち際
<br>打ち寄せる波。
<br>満天の星空。巨大な十字型のオブジェと化している、エヴァシリーズ。（首は取れている）

<br>シンジの作った墓標。
<br>みんなの名前が書いてある。上から何度もグチャグチャと消した跡。
<br>ただし、綾波レイの名はない。
<br>浜に横たわっているシンジ。
<br>の、右側に白い手を握っている。
<br>シンジ「もう、みんなには会えないんだよ」
<br>シンジ「そう思った方が、いいんだ」
<br>シンジ「まだ、生きてる、だから生きてくさ」
<br>シンジの握る手に少し力が入る。
<br>満天の星空。
<br>赤黒い波と廃虚の奥、立っているレイの姿。
<br>を、見ているシンジ。
<br>波のインサート。
<br>いなくなっている。レイ（#1 と同様に）
<br>満天の星空と、満月、そして廃虚。
<br>カメラを引き絵に。
<br>シンジとの隣には、握られれた白い腕だけが見える。（胴体他はない）

<br>主観。一面の星と満月。
<br>カメラ、そのまま月へT.U 。
<br>※ED 曲、スタート。スタッフ・クレジットもスタート。（横スクロール？）
<br>月面に横たわる、エヴァ初号機。
<br>エヴァの取れた面の所から、女性の髪が見える。（顔は見えない）
<br>エヴァごしに月面を昇ってくる、赤い海を伴った満地球の姿。（長回しで）
<br>その手前を横切る、割れた黒い月。
<br>カメラ、そのまま太陽へ。
<br>そして、太陽を越えて、遥かな星の海へ。（スタッフ・クレジットも終わる）
<br>T 『終劇』


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